皮肉にも 国際親善試合 ウクライナ戦
ヨーロッパ遠征中の我が日本代表。2戦目の相手は、W杯出場をヨーロッパで1番目に決めたウクライナ。「ヨーロッパで1番目」って、何度も連呼しているけど、我が日本は世界で1番に決めてるんだぞ。しかも、FIFAランクもウクライナより上にいるんだぞ。
ウクライナと言えば、昨年のヨーロッパ最優秀選手のシェフチェンコだろう。しかし、直前の発熱で欠場となってしまった。この時点で、この試合への興味は薄れた。と同時に、日本にとって恐れるに足りない相手になったはずだった。
テレビで見る限り、かなりの降雨の中、キックオフ。日本は、今回4バック。左サイドは相変わらず、三都主。右サイドはラトビア戦に引き続いて駒野が起用された。ラトビア戦でミスを犯した中田浩二もボランチの真ん中として先発出場した。
シェフチェンコ不在の恐れるに足らないチームであるはずなのだが、やはり激戦のヨーロッパ予選を勝ち抜いただけあって、侮ることはできない。今回も中盤でボールがうまく収まらない。何度もウクライナに危ない場面を作られ、何とか回避する状態だった。攻撃も相変わらず組み立てがままならない。ラトビア戦では何度もいい上がりをしていた右サイドの駒野だったが、今回はやや消極的で、上がっては見たものの、スルーパスに追いつけないことが何度もあった。一方の左サイドの三都主は、いつも通りの攻めと守備。サイドを破ることができないし、相手を押さえることもできなかった。
中央突破の惜しいシーンもあったが、無得点無失点のまま前半を終えた。
夜遅い時間に加え、昼間の疲れもあり、ハーフタイム中に睡魔が襲ってきた。うつらうつらしたまま、後半のキックオフ。ところが、後半8分、中田浩二が一発レッドをくらい、眠気が一気に吹き飛んだ。前半の内容を見る限り、10人になった日本にもはや勝ち目はなかった。互いに点を奪えない試合展開に再び睡魔が襲ってきた。気が付くと、中田英がインタビューを受けていた。結果は0-1で負けていた。何やら試合終了間際に途中出場の箕輪がPKを取られ、失点してしまったようだ。
皮肉にも、ラトビア戦で大きなミスを犯したにもかかわらず、メンバー的に起用せざるをえない中田浩二がレッドカードで退場し、今回、代表初選出初先発の箕輪が敗戦を決定づけるPKを与えてしまった。彼らはそういう星の下なのか、今後も辛抱強く起用し続けられる存在なのか。そんなことは、指揮者が決めることだが、今回に限って言えば、何とも皮肉な結果が出てしまった。
ジーコは、試合後の記者会見で、しきりに審判を批判した。確かにウクライナ有利の判定が連発していたと思う。しかし、日本がそのような場面以外でしっかり点を取るプレーをしていなかったことも事実。今回のヨーロッパ遠征を今後にどう生かすつもりなのだろうか。
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コメント
TBさせていただきました。
>そのような(ウクライナ有利の判定が連発)場面以外でしっかり点を取るプレーをしていなかったことも事実
その通りだと思います。サッカーでは、必ず自分たちの時間帯があるので、そこでいかに決めるかですね。審判を批判するのは簡単ですが、これがW杯本番なら勝ち点を失っていたわけです。審判批判より、課題克服に力を入れてほしいところです。
投稿: のすけの母 | 2005年10月13日 (木) 11時17分
TBどうもです。
かなりウクライナびいきの判定でしたよ。
あのジーコなら激怒するでしょうね。
10人になってからの中田(英)のがんばりは凄かったですよ。まさに獅子奮迅の活躍でした。
ただねー、日本にも鋭いカウンター攻撃があればなーというのが率直な感想です。
大久保のプレーももう少し長く見たかった。早めに鈴木と交代したら良かったのに・・・
投稿: Ryon | 2005年10月13日 (木) 22時14分
コメントありがとうございます。
本当に大久保は可哀相な使われ方だったと思います。中田(浩)の退場でゲームプランが崩れたのだとは思うけど、あの時間に交代させて何をしたかったんだろう?。時間稼ぎ?。
投稿: いとちゃん | 2005年10月14日 (金) 00時05分
コメント有難う御座いました。今後このフォーメーションで行くのか戻すのかきになるところです。
投稿: mitu | 2005年10月14日 (金) 00時17分
中田浩二には、哀れみさえ感じました。代表がそれでは、困るんですが。しかし、不安であることに間違いはありません。
投稿: ぐらぱち | 2005年10月14日 (金) 01時38分